ピラティスxゴルフトレーニングの活用方法
Yasuです。
7/7(日)、いよいよBeauty Balanceさんとのコラボレーション企画「ピラティスxゴルフトレーニング」が始まります。
このトレーニングでは、思い通りに身体が動かせず、スイング動作がなかなか改善しない方がぶつかっているであろう壁として、「3つのステージ」を想定しています。
この「3つのステージ」は、スイング作りに悩んでいる方だけのものではありません。
現時点で身体がまずまず動かせている方、結果としてゴルフのスコアや達成感がある程度出ている方も、より高いレベルに達するために、「3つのステージ」に分解してそれぞれのステージを良くしていくことが有効です。
「3つのステージ」についてもう少し
トレーニングでは実際に身体を動かしていく訳ですが、ステージ1の壁でつまづく方は、そもそもの筋肉が足りないので動きが不十分というケースです。まずは筋力をつけるトレーニングを行っていきます。
ステージ2でつまづく方は、筋力はあるけれど、なぜか上手く動かせない方です。ゴルフに限った話ではありませんが、筋力があっても、その力を効果的に引き出せない方は一定比率いらっしゃいます。直感的に動くのを好む方や、自分が抱くイメージが強すぎる方に多い印象があります。
動くときに筋肉などの身体のパーツを認識できるかどうか、意識して動かせるか、などのトレーニングを必要とします。身体や筋肉を動かすのは脳なので、脳がどう認知するかをトレーニングすると言っても良いでしょう。
ステージ3は、ゴルフの動作で必要な身体のパーツの動きを確認した後に、実際のゴルフスイングを行っていきます。ゴルフで必要な身体のパーツは複数あるので、初回からすべてを網羅することは難しいです。なので、下半身から始めて、上半身、下半身と上半身の連携というような形で、身体のパーツの範囲を広げていきます。
ゴルフトレーニングでは、ボールは打ちません。ボールがあると、ボールに合わせた動きになってしまうなど、別の問題が入り込んでくるからです。
極端な動きを通して学ぶ「身体の使い方」
ゴルフトレーニングでは、身体の動きをかなり大げさに行うことで、筋力の使われ方や動きの連動を学習していきます。
この動画のAfterの方は、下半身の運動量が多くなって、タオルのスピードが上がっているだけでなく、タオルがたるむことなく、効果的に下半身の力が回旋運動に伝わっていることが分かります。
一方で、頭の動きを見ると、かなりの上下動が見られます。これは、動きを大げさに行ったから見られるのであって、実際にボールを打つときにそこまですることを要求するものではありません。
スポーツの習得プロセスいろいろ
みなさまは、いろいろなスポーツの経験があるかと思いますが、その練習過程において、大げさに動いて動作を学んだことはあるでしょうか?
私にはそれがなく、サッカーだったら実践と同じようにボールを蹴っていたし、テニスでも同様です。
ですが、ゴルフにおいては、大げさな動作を行って、通常の動作を改善するというアプローチが多いような気がします。
例えば、タイガーウッズや石川遼くんが、大げさなシャドースイングをして、その後に普通にボールを打つ動画を見たことがありませんか?(著作権の関係で、今回はリンクを貼っておりません。)
練習で行う大げさな動作は、通常の動作を改善するための準備運動であって、「実際の動作を練習どおりに大げさにしろ」というものではありません。
この背景には、脳のトレーニングが含まれていると思っていて、大げさに行うことで脳がその動きの優先度を高くしたり、パーツ間の動きの連携を再現しやすくするのではないかと思っています。
では、実際にボールを打つときはどうしたら良いのか?
2023年に、私たちがはじめてBeauty Balanceさんの単独トレーニングに参加した翌日にラウンドに行ったのですが、そのときのトレーニングでは「練習場やコースでの打ち方」については聞く機会を逃してしまいました。
そのときは、トレーニングで行った大げさな動きの意味が解釈できていなくて、習ったことをあれこれ試そうとしたものの、実際には無理だと思って考えすぎないようにしました。コースで考えられることは、スイングよりもボールをどこに落とすかが優先されるからです。しかし、それで良かったのです。
その日は、右足の踏み込みをしっかり行おうと思っただけなのですが、それだけでもいつもより安定したラウンドになりました。
何を意識するか、あるいは敢えて意識せずに普段通り行うかは、いま何を課題としているかよると思うのですが、意識できることはせいぜい1つまでです。素振りの代わりに大げさな動きでシャドースイングを行うなどが、現実的な実践方法だと思っています。
トレーニングを活かすために最も重要なこと
ゴルフトレーニングで「良い話を聞いた」、「Before/Afterで動きが鋭くなった」とコツをつかんだとしましょう。そのトレーニングは、スイング改造ではなく、身体の使い方を改善するためのものですから、反復してトレーニングしていただく必要が大いにあります。
なぜなら、トレーニングした身体は時間とともに退化して、元通りに戻ってしまいます。説によると週1回のトレーニングは現状を維持するのがやっとで、身体を向上するためには週2回以上のトレーニングが必要です。
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Beauty Balanceさんが提案するゴルフトレーニングは、家にある道具を使ったトレーニングがベースです。トレーニング会場で使う「専用道具」も、そのほとんどがネットで安価で手にいれることができ、置き場所も必要としません。
Olaピラティスが提案するゴルフトレーニングのためのピラティスも、家でできるものが多いです。
なぜかと言うと、専用スタジオでないと出来ないものばかりを提案しても、実際にはスタジオに頻繁に来れる訳ではないので、本当にその人のためにはならないと考えるからです。
月1~2回、専用マシンでトレーニングを行うのみよりも、週2回や3回の自宅でできるトレーニングを積み重ねる方が効果は上がります。
なので、ぜひ「ピラティスxゴルフトレーニング」で学んだ内容を家で実践するようにしてください。
ゴルフは運動なので、動ける身体でプレーする方が当然有利です。そのためにはトレーニングを反復して身体をつくる、練習を継続することが大事です。
Beauty Balanceの岡山スタジオに行くと、専用のマシンがあって、それはそれで気づくことも多いし、トレーニング効果も高いです。Olaピラティスの代々木上原スタジオでも、専用マシンを駆使することで効果の高いトレーニングが受けられます。しかし、そうしたトレーニングが仮に月1回だとして、それで満足してしまっては、効果は持続しません。
専用マシンは、感覚を拓く(いわゆる「気づき」を与える)、脳のリミットを外す(これをやっても大丈夫なんだと知る)ために、大変良く出来ていて、専用マシンのトレーニングを受けることもぜひ続けていただきたいのですが、身体の基礎を作っていくのは地味な自主トレーニングです。
あらためて申し上げますが、週2~3回は自宅でトレーニングを行うよう努めてください!