見た目が変わったのは、日常生活での身体の使い方が変わったから
Nahokoです。
このテーマで書くのは久しぶりになってしまいましたが…
Olaのピラティスレッスンは、プライベートでもグループでもない、「スタジオセッション」という形式です。
スタジオセッションはまだ日本ではあまり一般的ではない形式なので、「実際どんな感じなの?」「どんな人が参加していて、どんな風にやっているの?」と尋ねられることも多いです。
「レッスンの風景」では、なかなか具体的なイメージが伝わりにくいスタジオセッションについて、実際の様子やお客様のコメント・感想などを少しずつご紹介したいと思っています。
*****
今日ご紹介したいのは、30代の女性のお客様。
スタジオセッションでピラティスを始めて早2年ぐらいになりますが、近頃はボディラインが美しく&カッコ良くなったということで、周囲の人からよく尋ねられるのだそうです。
何か特別なトレーニングやエクササイズをしているのか?特別な秘密があるんじゃないか?などなど。
やっていることといえばピラティスをスタジオセッションで週1回程度のみ、他の運動やトレーニングはほとんどしていません。
しかも、行っているスタジオセッションプログラムの中身にはハイレベルで派手なエクササイズは何もなく、インスタ映えしなさそうな地味なものばかりです。
では、何がそんなに身体を変えたのか?
そのお客様がご自分で感じていらっしゃる理由は、おそらく「日常生活での身体の使い方が変わったから」だと思う、ということでした。
*****
「日常生活での身体の使い方が変わる」とは、つまり「自分の身体に意識を向け、身体を感じ取り、身体を制御して使えるようになる」ということ。
私たちは、日常生活でたくさん身体動作を行っています。
歩く、走る、床から立つ、椅子から立つ、しゃがむ、階段をのぼる、下りる、自転車に乗る、荷物を床から持ち上げる、荷物を降ろす、などなど…
こういった身体動作は私たちが無意識に行っているものですが、動作のしかたが悪いと、その悪い動作を反復している間に身体のバランスが崩れてきたり、どこかに負荷が集中して痛み出したりします。
また、元々の姿勢の状態や関節のアライメントの状態が悪いまま身体動作を反復することは、関節内ですり減りを起こす場合もあります。
姿勢の悪さや身体のゆがみを直すことはもちろん大事ですが、それだけならピラティスでなくても、整体や治療院に行けば直してもらえます。
なぜ治療だけでなくピラティスをした方がよいのか?そしてなぜ私たちはスタジオセッション形式にこだわっているのか?というと、Olaのスタジオセッションは、「日常生活動作を無意識に正しく行えるようになること」を大きな目標にしているからです。
姿勢の悪さや身体のゆがみを見た目の面で直したとしても、既に習得してしまっている「悪い動作の習慣」が変わらなければ、身体はまた戻ってしまいます。
動作の習慣とは、すなわち「感覚」です。
悪い動作を無意識に反復してしまっている状態から脱却するには、「意識して動作を変える」ことに取り組み続け、悪い動作の感覚を正しい動作の感覚で上書きし、身体が学習するまで繰り返していくことが必要です。
*****
スタジオセッションは、
自分のクセに気づく
↓
発見した自分のクセをどうしたら修正できるのか、やり方を個別に教わる
↓
身体の制御のしかたを脳が学習するまで、毎回それを自分で反復練習する
↓
ひとりで正しく動きが行えるようになり、日常動作も上手になる
という「学習プロセス」です。
そのお客様は、スタジオセッションを続けるうちに正しい動作の感覚が身につき、日常の何気ないときにも「この動作のときはどこを使っているのが正しいのかな?」と自分自身で考えるようになり、常にいろいろ意識したり工夫したりして正しく身体を使おうとするようになったのだそうです。
別に特別なことは何もしていないけど、日常の意識が変わったことで結果として自然に身体が変わったように感じている、と話してくださいました。
ここまでは地味なエクササイズを続けてこられましたが、基礎的な動作感覚が非常に向上し上達されているので、この先はむしろどんなハイレベルで派手な見た目のエクササイズでも、(この方にそれが必要だと判断した場合、という条件つきですが)どんどんプログラムに取り入れていけるのかなと考えています。
*****
スタジオセッションの風景、またどんどんご紹介したいと思います!