人生初のファスティング
Nahokoです。
既にYasuがブログに書いておりますが、先日夫が新型コロナウイルスに感染し、私は濃厚接触者となりました。家庭内感染を防ぐために夫はすぐホテル療養に移動、私は健康観察期間として7日間の自宅待機。
スタジオは休業で、夫がいないので料理もしなくてよい上に、何なら起床時間も就寝時間も自由だという久々のひとり暮らし。何の縛りもない生活で自堕落に過ごすとかえって免疫力が落ちそうだし、休業明けに社会復帰するのが大変になりそうだし、うーん…
この時間をどう有効活用したらいいのか考えていたら、ふとひらめいてしまいました。
そうだ、ファスティングをしよう!
あくまでも「健康観察期間」なので、万が一発熱など感染の兆候があったらすぐに中断するという自分への条件つきで、この機会に人生初のファスティングへの挑戦を決断。
規則正しい毎日を過ごし、すっかり身体が軽くなったばかりか他にもいろいろな変化があり、気分は最高。感想としては「やってみて本当によかった!」のひとことです。
そんな話をお客様にしたところ、「どうやってやるの?」「自分もやってみたい」と興味を持たれた方が多かったので、記録を残しておきたいと思います。
なぜファスティングをしようと思ったのか
私は食べるのが大好きで、お酒も大好きです。時々お客様からファスティングの経験談を聞くことはあっても、自分はおいしいものを我慢するのは嫌だと思っていました。
食べること・飲むことをあきらめたくないので、常日頃から健康づくりと体型維持のために「まごわやさしい」を基本にした食習慣を心がけていて、近年は週に2~3日は休肝日を設けるようにし、自分なりに健康管理に取り組んでいたつもりでした。
特にこの数年は、いつも快腸、太りにくい、滅多に風邪も引かない状態を維持できていたので、うまくいっていると思っていた、のですが…
この1月に愛犬を亡くしたことで気持ちが沈みがちになり、気づけばお酒を毎日飲むように。酒量も増えたし、控えていたカフェインも摂取するようになり、スイーツも我慢できず、ジャンクフードを食べたい欲求も出てきてしまいました。
お腹が重い、身体が重い、疲れが抜けない、よく眠れていないという感覚もあって、更年期症状も疑っていた一方で「そろそろ生活習慣の何かを変えなくてはいけない」と切実に感じ始めていました。
そんなときに降ってわいたような、1週間の自宅待機生活。コロナに感染して苦しんでいる夫のことを思うとお酒を飲む気持ちには全くなれないし、どうせなら思い切ってアルコールを断ち、完全に腸を空っぽにして休める機会にしてみたらどうだろう?
自分だけなら食事の調整も簡単だし、外出も仕事もしないのなら空腹に耐えることもできるし、ファスティングするなら今しかない!と決心した次第です。
使用した酵素ドリンク
ファスティングに使う酵素ドリンクって、どれを選べばいいのか迷いますよね。今回私が使用したのはこちらです。
以前メディアでNOUNのファスティングが紹介されていたときに純粋な興味から関連記事をいろいろと読んだことがあり、NOUNなら初めてでも安心して使えそうな印象がありました。
改めてリサーチしてみると、準備食・回復食は「まごわやさしい」の考え方で良いとのこと。それなら日常の食習慣の延長で無理なくやれそう!と思いました。
自宅待機の1週間の中で日程を計算すると、ファスティングができそうなのは実質2日間しかなく、事前カウンセリングを受ける時間の余裕はなし。具体的な情報はネットでたくさん仕入れられたので、今回は2日間用のドリンクのみ購入してトライしてみることにし、注文した日から早速準備食を始めました。
ちなみに、今回はあくまでも「身体が重い感覚を改善したい」「お酒を抜いて身体をリセットしたい」の二つが目標だったので、体重や体脂肪率などの数字に一喜一憂しないよう体重計には一切乗っていません。
準備食1日目
「ホテルでひとりで支給の弁当を食べるのが侘しい」という夫と毎回ZOOMをつなぎ、夫の食事時間に合わせた時間に食べることにしました。
準備食の基本は「まごわやさしい」で、私にとってはいつもの食生活とほぼ変わらず、そこからアルコール、カフェイン、砂糖、卵、乳製品、肉・魚を抜く程度。
具体的なメニューはこんな感じです。腹八分目ぐらいにし、よく噛んで食べることを意識。
■ 8:00 朝食:白湯300cc / 豆乳ヨーグルト+きなこ / 野菜スープ / 梅醬番茶300cc
酵素ドリンクがまだ届いていなかったので普通に食事。ちなみに朝一番の白湯、朝食の豆乳ヨーグルト、野菜スープ、梅醤番茶はすべていつも通りの習慣です。
■ 12:30 昼食:発芽酵素玄米 / 野菜スープ / もずくと酢玉ねぎ / きゅうりとトマトとしらすの和風サラダ / 納豆と醤油麹 / きのこの和風マリネ
しらすはサラダに入れてしまってから「あー、魚も控えるんだっけ」と気づきました。まぁ少量なので気にしない。ちなみに発芽酵素玄米、酢玉ねぎはうちの常備食で、昨年くらいから続けています。
■ 18:00 夕食:発芽酵素玄米 / きゅうりとトマトとしらすの和風サラダ(昼と同じ) / 冷ややっこにみょうがとポン酢 / きのこの和風マリネ(昼と同じ)
この他に水分を1日2リットル飲まなくてはいけなかったので、ルイボスティー、三年番茶、ほうじ茶など。この水分2リットルがちょっと大変で、トイレの機会が激増。普段は1日1リットルぐらいしか飲んでいなかったことを自覚しました。
準備食2日目
前日いつもより早く夕食にし、食べたものを消化してから23時に就寝したためか、ぐっすり眠って朝から爽快な目覚め。6時に起床してシャワー、洗濯などを済ませ、妙にエネルギーいっぱいな自分が不思議でした。
■ 8:00 朝食:白湯300cc / 酵素ドリンク原液20cc / 梅醤番茶300cc
■ 12:00 昼食:発芽酵素玄米 / 野菜スープ / もずくと酢玉ねぎ / 納豆と醤油麹 / きのこのマリネ / 冷ややっこにキムチ
前日のメニューとほぼ同じですが、私は普段から同じものを食べ続けても全く飽きない人間です。
■ 15:00 おやつ:バナナ
■ 18:00 夕食:発芽酵素玄米 / 野菜スープ / 水菜とアボカドとトマトのサラダ
水分はルイボスティー、ほうじ茶、モリンガ茶など2リットル以上。水分を摂取することに慣れてきました。
準備食の前日からアルコールなし、規則正しい食生活にして2日半が経過し、既にお腹が軽くてスッキリした感じ。この時点で「ファスティングやって良かった」(まだ実質やってもいないのに!)と強く思っていて、「準備食的な食生活」を普段からできるだけ実践しようと心に決めました。
ファスティング1日目
やはり前日はぐっすり眠って目覚ましのアラームとともにしゃっきり起床。身体も頭も爽快だしお腹も快腸で、いよいよファスティングに突入。
酵素ドリンク原液200cc程度を4倍に薄め、1日かけてちびちびと飲みます。これはどうやら血糖値を安定させるためらしい。ドリンクは生姜が効いているのか私にとってはものすごく好みの味で、意外とおいしいです。これを飲み続けるのは全く苦ではなく、むしろ毎日普通に飲みたいと思いました。
朝は常温の水200ccからスタートし、NOUNから一緒に届いたビタミンCとアミノ酸のサプリも摂取。水分は1日を通して黒豆茶(一緒に届いたもの)、ほうじ茶など2リットル以上。
味が欲しくなったらこれまたNOUNから届いた梅干しをお湯に入れて飲むと良いと書いてありましたが、この梅湯が本当に激ウマ!とても気に入ってしまい、梅だけ別途オーダーしたくなりました。オンラインショップで買えるようになってほしいと強く願っています。
1日の中で食事を用意する時間・食べる時間がないと、とにかくものすごくヒマです。身体は軽いので動きたくなり、洋服の断捨離を始めたり、布団や枕やクッションを天日干しして数時間ごとに入れ替えたりなど。夜は起きていられず、22時にはベッドに入っていました。
ファスティング2日目
この日も朝から白湯、ビタミンCとアミノ酸サプリ、1日ちびちびと酵素ドリンク、梅湯、黒豆茶、ほうじ茶など、前日と全く同じ。
ファスティング中も夫の食事時間の度にZOOMをつなぐので「お腹空かない?つらくない?」と度々尋ねられましたが、全くつらくなかったです。夫が「お弁当の中身はこんなだよー」と毎回見せてくれるものの、「あー意外とおいしそうな弁当で良かったね」とは思う一方でうらやましいという気持ちが全くわかず、食事(とお酒)に対する欲求がないのが不思議。
消化にエネルギーを取られないってこんなに楽なものなのかと感動。このところ感じていた更年期症状っぽいめまいや頭痛、だるい感じも消え失せていて、至って快適な身体に驚くばかりでした。
この日も洗濯や洋服の断捨離など活動的だった1日。空腹状態にもすっかり慣れました。
回復食1日目
この日が自宅待機の最終日。ファスティングの恒例行事として最初の食事(スッキリ大根)で宿便を出すというミッションがあるらしかったので、自宅にいられる最終日を回復食1日目にするように計算していました。
結果、その計画で大正解。本当に大変な「行事」でした… そもそもこの日は朝5:30に活発すぎる自分の腸に起こされたので、既にお腹が動いていたようです。
■ 7:30 朝食:白湯300cc / 酵素ドリンク原液30cc / 三年番茶300cc
■ 12:00 昼食:白湯300cc / スッキリ大根
スッキリ大根は、だし昆布で大根を煮たもの。それにキュウリと味噌、梅干しを用意し、煮汁に梅を入れたりしながら交互に食べ、煮汁1リットルを飲み干すというものです。
久々の固形物で、ほとんど味つけしていないのにしっかり大根のおいしさを感じます。そして梅干しや味噌の塩気を強く感じるようになっていて、これを機に減塩もしようと思いました。
食べるなり胃腸がさらに活発に動き出し、「もういろいろと無理っす」という感じでトイレに駆け込まざるを得なくなること数回。これがなかなか大変だったのですが、腸が空っぽになった感覚がありました。
■ 18:00 夕食:発芽酵素玄米の重湯 / 野菜くたくたスープ
野菜は胃腸に優しいもの(小松菜、玉ねぎ、大根、にんじん、ブロッコリー)を選び、薄味のスープに仕上げました。発芽酵素玄米も水分多めの重湯に。
腹六分目ぐらいにしましたが十分満腹になり、久々に何か食べたという満足感。食べ物のおいしさをしみじみと味わったような気がします。
回復食2日目
この日から仕事を再開。
発芽酵素玄米を重湯で朝と昼に、夜はおかゆにしました。出勤するときには野菜スープをスープジャーで持参。前日の野菜スープに豆腐を足し、夜はさらに豆乳と味噌を足しました。
水分は白湯、三年番茶、びわ茶、モリンガ茶、酵素ドリンクを薄めたもの200ccなど、頑張って2リットル以上を継続。アルコールはまだですが、飲みたい気分にならないので問題なし。
回復食3日目
朝の豆乳ヨーグルト習慣を再開し、発芽酵素玄米はまだおかゆで。その他に野菜スープ、キムチ納豆、もずくと酢玉ねぎ、温奴など。お昼用にスープジャーで野菜+豆乳スープを持参。水分2リットルも継続中。
徐々に通常食にする1日目
この日は夫がホテル療養から帰宅。昼ごはんから一緒に自宅で食べました。
朝は豆乳ヨーグルトと野菜スープ。昼は発芽酵素玄米にしらす、納豆、キムチ、絹豆腐、卵をのっけたもの。これは我が家では定番の「丼」です。夜は豆乳鍋にして、野菜ときのこ、鶏肉を少し。
夫が帰宅したお祝いに自宅のビールサーバーで生ビール!にしたのですが、小さいグラス1杯も飲み切れず…
そもそもお酒を飲みたい欲求もあまりないし、飲んでもあまり身体に入って行かない感じ。これなら今後も酒量を減らせそうだなーと思いました。
ファスティングを終えてみて
通常食に戻して1週間経ちました。空腹を楽しめるようになって、脳がアクティブになった感じ・内側からエネルギーが湧いてくる感じが顕著にあり、とても快適です。
せっかく身体が軽くなったので、準備・回復食期間にやっていたことを可能な範囲で継続する努力をしています。
変わったこと、心がけていることなどいろいろ:
■ 食事の中身は元々の習慣である「まごわやさしい」と変わりませんが、腹八分目、よく噛むのを心がけています。今まであまり気にしていなかった食事の時間帯を決め、特に夕食は20時までに終えるようにして胃腸に負担をかけないことを目指しています。水分も2リットルを目標に積極的に飲むようになりました。
■ お酒は再開して相変わらずおいしいのですが、せっかく飲みたい欲求を減らせたのだからこれを無駄にするのはもったいない!というわけで、夫と相談して一週間の中で飲む日を決めることにしました。仕事の日は飲まず、休みの前日+休みのときに飲む。これを継続していこうと思っています。
■ 身体の変化としては、朝起きるのがつらくなくなりました。ぐっすり眠れてスッキリ起きられるので、休みの日も朝から活動的。1日が長く感じるので、朝を有効活用するのは継続しようと思います。
■ 精神的な面では、イライラしなくなり、家事などをしていて億劫だ・面倒だと感じることが減りました。ファスティング中に断捨離や洗濯をしまくったため、心が軽くなった気もします。脳の中の「未完了タスク」が減って、億劫がらずにフットワーク軽く物事に取り組めるようになったように感じます。ファスティング中の断捨離はおすすめなんだそうです。
■ 身体面・精神面の両方で「これって更年期のせいだよねきっと」と思っていたことのあれこれについて、「おや?意外とそうでもなさそう!」と感じています。更年期症状が始まっているというのは思い込みが大きかったのかもしれません。もう少し様子を見てみようと思います。
■ これまでスマホやiPadで毎日のようにゲームをしていたのですが、ファスティング期間を通してゲームをしたいという欲求が全く起こらずに終わりました。理由は謎ですが、自然にそうなったという感じで結果的にゲーム依存からも脱却できたようです。これもファスティングのおかげなのかな?
また、ファスティングを通して新たに発見したこともありました。
どうやらいつも普通に食べていた「何か」にアレルギーがあるようです。回復食から通常食に戻す過程でかゆみ、じんましん、軽いめまいが突然起こりました。私の場合、気に入ると毎日そればかり食べてしまうクセがあり、夫にも「それ飽きない?」とよく訊かれます。「遅発型フードアレルギー」についてリサーチしたところ、摂取しすぎによりアレルギーを発症することもあるのだと知って驚きました。
年齢を重ねるとともに、自分の身体に合わない食べ物が増えてきているのは事実です。数年前突然カフェインが苦手になり、動悸や冷や汗が出るようになりました。小麦粉は摂取の機会を減らしてから明らかに身体が楽になっています。
今回は可能性のありそうな食べ物がいくつかあるので、ひとまずひとつずつ摂取する機会や量を減らしてみて自分の反応を試してみるつもりです。
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長々と書きましたが、人生初のファスティングはひとことで言うととても面白い経験でした。
普段の食生活管理については、そのうちブログに書こうと思っていました。また機会を見つけてまとめます。