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マシンピラティスか?マットか?

2020.01.16 健康資産づくり

Yasuです。

良く聞かれる質問に「マシンピラティスか?マットピラティスか?」というものがあるのですが、身体が変わる(※)効果だけを考えて答えるのであれば迷わず「マシンピラティス」です

だってものすごく単純化した言い方をすれば、マシンを使わないピラティスがマットピラティスな訳だから、「多くのツールを使った方がいいでしょ」という話です。

※身体が変わる例として、姿勢が良くなる、身体の使い方が良くなる、歩き方が良くなる、スポーツがやりやすくなるをイメージしています。やせることは、ここには含めておりません。

マシンだったら、リフォーマーのみのレッスンではなく、できるだけ多くのマシンを使う方が有利です。

じゃあなぜ「マシンか?マットか?」という質問が存在するかと言うと、

  1. マシンは難しそうだから
  2. マシンの方がマットよりもレッスン代が高いのが一般的なので費用対効果は?

という意味が含まれるからです。

マシンピラティスは本当に難しいのか?

マシンは難しいか?という質問に対しては、難しいかもしれないけど実はマシンの方が分かりやすいと僕は答えます。

マットのピラティスでは、床以外に身体を支える部分がありません。マシンは手や足に負荷をかけるため、身体を支える部分が基本的に増えます。

一般に支える部分が増えるほど、エクササイズはやさしく、減るほどエクササイズは難しくなります。単純な例では床で片脚立ちするのと両脚で立つことの違いですね。

なので、マットピラティスで床に寝て行うエクササイズと、マシンで膝立ちで行うエクササイズでは、マットの方がやさしいと言えます。じゃあ、マシンって難しいの?というオチになるのでしょうか?

「やさしい」=「分かりやすい」とは限りません。

今度は、マット膝立ちとマシン膝立ちで比較してみます。マットの場合、一度バランスを崩すとその理由が自分でも分からない場面に出くわすかもしれません。

マシンの場合は、手がマシンに触れていることにより、左右のバランスに問題があったのか、下半身と上半身のバランスが取れていなかったのか、などのヒントに出会う可能性が高いです。

そうしたヒントから「次はこうしよう」と気づいてやってみて「できた」という経験につながることが「分かりやすさ」です。

マシンピラティスが「分かりやすい」もう1つの理由

ピラティスのマシンに乗ると気づくのが、マシンの四角形が自分の身体が今どこを向いているのかを教えてくれる、ということです。

マットも四角形なのですが、その四角形は平面(2次元)であるのに対し、マシンの中に身を置くと分かるのですが、マシンピラティスの場合は立体(3次元)の四角形です。

ピラティスで大事なのは、自分の身体がどこを向いていて、どこの力(例えば、右?左?)が弱いから身体がどう変化するかという情報量です。

マットピラティスがナビなしのレンタカーであるのに対して、マシンピラティスはナビ付きのレンタカーくらいの違いがあります。

費用対効果は?

一般的なピラティススタジオでは、マシンとマットの間には費用の差があります。

同じ時間をかけて投資するのであればマシンの方が断然効率的だと思います。なぜなら、マシンピラティスの方が、エクササイズの選択肢が多いからです。

そして、同じエクササイズでも、やさしくする、難しくするという選択肢(バリエーション)も多いです。

もちろん、スタジオによってマシンピラティスの値段も異なるし、マシンを使う場合はマンツーマンレッスンしか行っていないところもあるので、どこでマシンピラティスを受けるのかという問題は残りますが・・・。

また、マシンピラティスだからと言って、ただマシンを使って動くだけのピラティスはダメです。マシンを使うことによって、何を鍛えているのか、どうしたらより上手くコントロールできるようになるのか、自分の身体はどこが弱点なのかをどのようにして気づくべきか、をしっかりと教えてくれるピラティスでないと、ただマシンに乗っただけの状態になります。

先ほどのレンタカーの例で言うと、「ナビはついているけど使い方が分からない」というあるある話になってしまう訳ですね。

それだったら、マシンは使わないけど、ゴムボールやゴムバンドなどを利用して「分かりやすい」マットピラティスを行ってくれる先生の方が「身体が変わる」かもしれません。より正しい身体の使い方を知って、日々の生活を送ることが大事だと思うからです。

マットピラティスの利点は

マットピラティスの良さももちろんあります。

まずはマシンが要らないということ。自宅や旅行(出張先)で行えるということ。スタジオへ通えないときのコンディショニングに使用したり、仕事の合間に座ったまま行えるなどのメリットがあります。

僕たちインストラクターも、自宅で運動するときはマットピラティスを愛用します。

スタジオのレッスンでは、いちいちマシンを乗り換えたり、マシンの設定をしなくても良いので、エクササイズを連続的に行うことができます。運動量が多い、どこでもできる、大人数でもできる、という利点があります。

この記事では「身体を変える効果」という文脈でマシンピラティスを推していますが、「とにかく運動不足を解消したい」「すっきりしたい/やせたい」という目的なら、選択肢が変わってくると思います。「姿勢も良くしたいけど、やせたい」場合、「マシンだけピラティス」も「マットだけピラティス」もそれなりに役立つとは思うのですが、「身体を変える」目的と「やせる」目的、どちらを優先したいのかは、はっきりさせておくことをお勧めします。

 

マシンピラティスの良さをさらに掘り下げると、この他に、ピラティスマシン特有の「バネの特性」があげられます。

これについては、回を改めてご案内したいと思います!

マシンピラティス

【編集後記】
Olaは現在マシンピラティスのみでレッスンを提供しています。もちろん、マットのエクササイズは自宅でできるという利点を踏まえて、レッスンではマシンとマットの両方のエクササイズを行っています。

マシンの種類は、ピラティスに慣れながら増やしていくのですが、基本的にはお身体や目標に合わせてあらゆるマシンを使っていきます。

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