シュツットガルトバレエを観てきました
Yasuです。先日(2022年3月)、Nahokoと一緒にシュツットガルトバレエを観てきました!
ホール(ライブ)で観るバレエは久しぶりで、ピラティススタジオをオープンしてからは始めての出来事です。
シュツットガルトバレエ団が来日すると知って楽しみにしていたのですが、バレエ団全体の来日はコロナ禍の情勢により中止に。しかし、プリンシパルなどの主要メンバーが来日し、いろいろな作品の一部を演じるという・・・。
ストーリーを含めて鑑賞するのも楽しいと思うのですが、今回はダンサーさんの身体の使い方をこの目で観たかったので、むしろ良い機会です。
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すごく当たり前な感想なのですが、足(足首より下)がキレイ。「キレイ」というのは、しっかりと筋肉がついて、理想とする方向に使われています。筋肉の膨らみや動かしたときの躍動感たるやため息物です。
この「当たり前」は観る前からもちろん想像していました。写真でも見れますが、その「当たり前」をライブで観たかったのです。客席から肉眼で観るのは難しかったので、オペラグラスでドアップにして、足の動きをはじめ、身体のいろいろなパーツの動きなども観察していました。
そして、俯瞰して眺めると、足の着地音が非常に静かであることに驚かされます。
つまり、足の前足部で蹴って前足部から足裏全体を使って着地。静かなステップでも速いステップでも、力強いジャンプでも。ほとんどすべての動作で、足の着地音が非常に柔らかい。
もちろん、この背景には、足裏だけでなく股関節や膝関節も柔らかく協調されていてこその着地なのですが、地面との接点である足裏の役割はかなり重要。
いったいどうなっているのだろう・・・。
おそらく子供の頃から徹底的に積み重なった基礎の上にある「あたり前」だと思うのですが、これってもっと注目されて賞賛されるべきものだと思うのですよ!
という訳で、僕たちのスタジオでお馴染みのこの動き。
足の前足部で地面を後ろへ送り出す「動き」のトレーニングですが、これをやった後だと歩くときの足の役割に気づかされます。
普段は意識することが少ない「歩行」のほんの一部。意識することが少ないゆえに、前足部で地面を送り出す、押す、蹴る、地面コンタクトを行う、ことがおろそかになりやすいようです。
押すとか蹴るとか、いくつかの表現を併用してみましたが、語感は人によって違うので、いろいろ並べてみました。僕の感覚だと「送り出す」が一番近いのですが、あえて「押して」みてお尻の筋肉とのつながりを実感したり、階段を上がるときに意識的に使ってみたりしています。
「歩行」は動きの基礎にあたるので、ほとんどのスポーツで重要だと思います。動かし方や動きの方向も大事だし、強さと柔らかさも大事。
この「Hoof(フーフ)」と呼ばれるエクササイズは、一見すると地味で、形としてはなんとなく真似出来てしまうのですが、左右の違いを観察したり、実際の歩行で試してみたり、軸足や骨盤の安定度を見ると、その人の癖がかなり出ます。つまり、実にいろいろなことが詰まっているエクササイズです!
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足の話に終始しましたが、バレエダンサーの身体の使い方に驚くとともに、ストーリー展開がないダンスを観ていても表現したいことが伝わってくるというその表現力は素晴らしいの一言に尽きました!