これからの人生でも、日常生活動作に困らないように
Nahokoです。久々のブログになってしまいました。
ホームページをリニューアルしたので、ブログも新しくなりました。デザインが変わり、とっても新鮮な気分です!
今年からは頻度を上げて、たくさんブログを書こうと思っています。過去のブログ記事は、これから徐々に移動していく予定です。
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さて、新しいブログには「レッスンの風景」というカテゴリを設けました。
Olaのピラティスレッスンは、プライベートでもグループでもない、「スタジオセッション」という形式です。
スタジオセッションはまだ日本ではあまり一般的ではない形式なので、「実際どんな感じなの?」「どんな人が参加していて、どんな風にやっているの?」と尋ねられることも多いです。
「レッスンの風景」では、なかなか具体的なイメージが伝わりにくいスタジオセッションについて、実際の様子やお客様のコメント・感想などを少しずつご紹介したいと思っています。
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今日のお話は、60代のお客様です。
元々はあまり運動がお好きではなかったようですが、スタジオセッションは週1回ペースでもう何年も地道に継続されています。
運動って、やらなきゃいけないものだとはわかっていてもなかなか始められないし、いざ思い立って始めてみてもつい三日坊主で終わってしまいがちなものですよね。
運動好きではなかった方が一定の頻度で運動を何年も習慣として続けられるようになるというのは、人生にとって本当に大きな、劇的と言っていいほどの変化だと思います。
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なぜ、そのお客様がスタジオセッションを受講し続けているのか。
目標は、「これからの人生でも、日常生活の動作に困らないようにするために」なのだそうです。
歳をとると、身体のあちこちで不具合が起きるようになり、気が付けばあっちが痛い、こっちが痛いと言ってばかりになってしまう。
ご自分の親世代が身体の痛みでどんどん動けなくなっていく様子を見ながら、自分はこれからどうありたいのか?と考える。
運動したい理由は、「痩せたい」とか「引き締めたい」ではない。
身体の痛みで日常生活の動作がいちいち大変になってしまわないように。そして、これからの人生も快適に動ける身体でいられるように。
目標がハッキリしているので、教える側も「この方のために、何をどう教えるか」という視点を明確にして指導に当たっています。
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ひとりひとりが自分のプログラムを行う形式のスタジオセッションでは、「その人の現状」を見て、「その人のための指導」を行うことができます。
たとえば、身体の痛みがあるという場合には、
- なぜその痛みが起きるのか: その人の状態や特徴・動かし方のどこにどんな問題があるのか、身体の構造や仕組みを理解してもらえるよう、その人に伝わりやすい・わかりやすい説明を提供します。
- どうしたら痛みを防ぐことができるか: 鍛えるべきポイント、日常生活で気を付けることなどを具体的にお話ししていきます。トレーニングは「頻度と継続」が大事なので、その人の日常に取り入れやすい鍛え方を提案します。ツールが必要であれば、スタジオで購入していただいたり、市販のものをご提案したりすることもあります。
- 痛みが起きたときにどうするか: 痛みが出てしまったとき、メールでご連絡をくださる方も多いです。自分で対処して痛みの軽減が期待できるのか、運動を休むべきか・続けるべきか、医療機関を受診すべきか、さまざまなケースについて考え方をお話しします。
スタジオセッションの中でこういった「その人のための指導」を続けていると、次第に「ご本人が知識を持ち、自分の頭で考えて、自分で意識して、自分の身体をケアするためにひとりで実践できるようになる」という変化が生まれてきます。
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そのお客様も、Olaに来られて数年でお身体の見た目は驚くほど変わり、しっかり筋肉がついて、いつの間にか動作のしかたがすっかり上手になりました。
レッスン受講中も、「この動きをやっているとこの部分が疲労してくるのは正しいのか」などの質問も多いですし、「指摘されたポイントを意識してみたら、感覚の違いを感じた」といったコメントもたくさんくださいます。
日常でも気づきが多いようで、時々不意にどこかが痛くなったときでも、どこに原因があったのか・自分でできることは何かなどを考え、自分なりに取り組んでいらっしゃるようです。
ここまで成長されたことは本当に素晴らしいですし、たとえこの先Olaに通えなくなったとしても、これからの人生は「自分で気を付けながら、自分の身体を管理する」という過ごし方を続けていかれるのではないかと思います。
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スタジオセッションの利点は、ひとりひとりの「この先」を見据えて、ひとりひとりと「対話」しながら進めていくことができるということ。
レッスンの風景、これからもどんどんご紹介していきますね。