両親の健康のために、ピラティスをプレゼント
インストラクターのNahokoです。
最近、スタジオに私の父と母がやってきて、レッスンを受けてくれました。
父はまだ1回体験のみですが、母は継続して通ってくれています。
母の目標は「週1回ペース」ですが、体調不良の日もあったりするので、あくまでもマイペースに。
それでもやっと、なんとか5回ぐらい続いたかな~?というところです。
母には以前からずっとピラティスを勧めていて、少しトライしてみたこともあったのですがなかなか続かず、よいペースで継続できているのは今回が初めて。
火曜朝10時に私が担当している「シニア向けクラス」に来ているので、内容が母の身体の現状に合うのかも?しれません。
(※現在は「シニア向けクラス」は開催しておりません。「スタジオセッション」への受講をご検討ください。)
「母にピラティスをぜひやってもらおう!」と思い続けていた理由は、もちろん60代という年齢もあるのですが、母の長年の持病である
「足底筋膜炎」
をなんとかしてあげたい、と思ったから。
「足底筋膜炎」(または「足底腱膜炎」とも呼ばれます)の特徴は、とにかく足裏が痛いこと。
朝起きたとき、椅子に座っていて、などの状態から踏み出すときの「最初の1歩目」が痛い、という話をよく聞きます。
母の場合、「かかとが痛い」「足裏がやけに疲れる」「足裏を押すと痛いところがある」という症状を訴え始めたのは、20年ぐらい前だったような気がします。
外歩きが多い仕事をしていたのが原因だったのかも。
いつしかヒールのある革靴は一切履けなくなり、中敷きや靴底がしっかりしたスニーカータイプの靴でないと、痛くて歩けないようになっていました。
母の足の問題をずっと気の毒に思っていた私ですが、ピラティスを学び始めてから、ジョセフ・ピラティス氏が「足」に着目し、「足」を鍛えるツールも作っていたことを知りました。
ピラティスから「足の健康」にアプローチできる、という可能性に出会い、以来、さまざまなツールを購入したり、「足」に関する書籍を読みまくったり、「足」を扱ったセミナーに多数参加したり…。
知れば知るほど興味深く、身体の土台になってくれている「足」の重要性を感じ、いつしか「足を極めたい!」というのが私のインストラクター人生の目標となっている今日この頃。
また、60代という母の年齢に着目すると、「骨粗しょう症」や「ロコモティブシンドローム(略してロコモ)」も同時に気になるところ。
「骨粗しょう症」と「ロコモ」はどちらも、予防・改善のためには「下肢」(骨盤から下の脚・足のこと)を鍛えることがポイントになります。
なーんて考えていると、ここで心配になってきたのは、うちの父のこと。
男性の場合、女性よりも「骨粗しょう症」のリスクは低いのですが、父の持病は「糖尿病」。
「糖尿病」は、骨の質を低下させる要因なのです。
たまにプールに行くぐらいしか運動をしない父は、近年めっきり脚の骨が痩せてきたように見え、関節痛も出ている様子。
父自身は、最近流行りの「軟骨成分のなんとか」がいろいろが入ったサプリをのめばなんとかなる、と思っているらしかったのですが、サプリが全てを解決してくれるわけではありません。
弱ってきた関節を守るためにも、骨と筋肉を強くしてほしい。
持病があることを考えると、動けるうちに「荷重運動」を早く始めないと!
というわけで、緊急性と必要性を訴えて母から父を説得してもらい、なんとか1回体験に引っ張り出したのでした。
幸いピラティスには「下肢」を鍛えるメニューが多いですし、元気に歩ける「足」「脚」を作るための足底トレーニングやストレッチはたくさんあります。
骨粗しょう症で怖いのは「転倒」ですから、弱った足周りだけでなく、バランス能力を維持するための体幹を鍛えることも大切で、それこそ最も「ピラティス」というエクササイズが得意とするところ。
まさか、こんな形で両親の健康づくりの役に立てるとは予想もしませんでしたが、ピラティスインストラクターになっておいて良かった~、とつくづく思っています。
そんな両親ですが、それぞれに、自宅でも仕事中でもできる「毎日の宿題」を出しました。
父には、立ち姿勢でのスクワットやランジ。
いわゆる「ロコモ」予防体操として広まりつつある動きでもあります。
母には、テニスボールを使った足底のマッサージと、すねやふくらはぎのストレッチ、そして座って行う足裏のちょっとした筋トレです。
最初にテニスボールのマッサージを教えたのですが、律儀な母は、「とても気持ちいいから」と一日2回せっせとやり続けているようです。
続けるうちに、足裏の痛みが減り、軽くなって歩きやすくなったと感じているとのことでした。
父は、まだ1回体験しただけですが、「サプリ頼み」だった考え方から、「自分の健康は自分の運動という努力で作っていかなくてはいけない」という考えに変わりつつあるようですし、母の方は、運動習慣を取り入れることで、諦めかけていた長年の持病が改善できるかも?という希望を持ち始めてくれている様子です。
良かった良かった!
こういう「本人の前向きな気持ちと自主的に取り組む姿勢」が運動継続には何より必要なので、両親の心境の変化がとても嬉しいです。
私が両親にプレゼントできるものは「ピラティス」ぐらいしかありませんが、老後の健康のために役に立てたら、少しは親孝行ができるかも…
今後もがんばってもらえるように、応援し続けなくては~!
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そんな母も時々参加している、毎週火曜10時の「シニア向け」クラスのテーマは、
「いつまでも元気な身体とこころ」。
60代以上の方を対象に、骨や筋肉、関節といった運動器の衰えを予防・改善し、いつまでも毎日元気に歩いて活動できる身体を作るためのクラスです。
プログラムは、
・「歩くための脚・足の筋力」向上
・転倒予防のための「体幹の筋力とバランス能力」の向上
・背中が丸まってくるという「姿勢の改善」
・「重たい腕を支える筋力」の向上
また、特に女性にとって深刻な問題となる、「骨盤底筋群の筋力強化」も取り入れています。
(骨盤底筋群トレーニングのお話は、また今度!)
ご興味のある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください!
(※現在は「シニア向けクラス」は開催しておりません。「スタジオセッション」への受講をご検討ください。)