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コラムcolumn

身体の土台、「足」のこと。
vol.10 / 2019.06.16 Nahoko

『足・脚』のトレーニングって、何故必要なの?どんな効果があるの?Part 3

Part 1Part 2のつづきです。

  

5.チェア

座って行うフットワークも良いのですが、最近はむしろ立位で使うことが多い気がするのが、こちらのマシン。

よく行うのは、Moon Box上に立ってハンドルを握り、片脚立ちでバーを押してもらうというトレーニング。

Moon Boxがふわふわしているのが結構難しいようで、足裏のアーチや荷重の感覚を調整しながら、軸足がしっかり片脚立ちができるかどうかを見ます。

バーを押す側は、股関節の使い方、足首の安定のさせ方にクセが出やすいです。

左右差がよくわかりますし、片脚立ちになったときの足裏から全身につながる筋膜のラインが機能しているかどうかをよく観察しています。

チェアのエクササイズもたくさんありますが、カーフレイズ(立位で行うもの、膝を座面のエッジに当てて行うもの)も、よく取り入れています。

  


6.コアアライン

そして、ここまでご紹介した全てのトレーニングを実際の日常動作に落とし込んでくれるのが、こちらのマシン!

これがもう最高に便利なマシンでして、利点を挙げ始めたら一晩ずっと語れそうな勢いですが、代表的なものだけでも

1) 立位でできる
2) 下肢のみでなく上肢とのつながりも作れる
3) 左右のカートを使って実際の歩行に近い動作ができる
4) 正面・横向きなど動作の面が多い
5) 自然にコアが使える 

などなどたくさんあって、Olaのセッションではとにかく活用しまくっています。

私個人の経験ですが、約4年前に骨盤エリアで怪我をしまして、下肢の運動連鎖が崩れたためかその後の短期間であちこちを傷めてしまい、整形外科・治療院・運動療法・ボディワークにお世話になり続けておりました。

骨盤エリア、股関節、足の第5中足骨、足底筋膜炎、膝の半月板、鵞足炎、両側の中殿筋と次々に傷めてばかりで、この4年間はロキソニンなしで長期間生活できた記憶がありません。

常に痛みを抱えておびえながら生きている毎日の中で、「正しく身体が動かせるようになりたい・次の怪我を予防したい」という、実は今日現在もまだ続いている長い戦いに取り組むきっかけとなったのが、このコアアラインというマシンで理学療法士さんの指導を受けたことでした。

足を直し、歩行を直し、身体の軸を作り、効率的で楽な動き方を「楽しく」学べる。

それが、私が感じているコアアラインの魅力です。

ピラティスマシンは、どうしてもひとつのエクササイズにおける動きのパターンの幅が制限される感じがあるのですが、コアアラインはバリエーションが幅広く、全体の中でその人のクセがどう作用しているのか、どこを直していくべきなのかが非常に評価しやすい気がします。

コアアラインの便利すぎるトレーニングについては、また機会を作ってご紹介したいと思います。

  


ここからは、その他ツール。

一部はスタジオでも販売していて、家でも何かやりたい!という方、できれば毎日ホームワークをやった方がいい方におすすめしております。

7.バランスクッション

見た通り本当に不安定なものなので、とにかく乗るだけでコアが勝手に目覚めます。

両脚で乗ったり、片脚で乗ったり、スクワットなどをしてみたり、できることはたくさんありますが、まずフットセンターの感覚はどこか、その上にどう乗ったら安定するのかが直感的によくわかります。

足裏の荷重位置によってどれだけバランスが崩れるかがわかると、いつもの立ち方が変わります。

フットセンターに自然に乗って動くには足首を柔らかく使えないとダメだということがよくわかりますし、健康サンダル的なイボイボで足裏リリースにもなるし、バランス感覚が強化されるので転倒予防につながりますし、一石二鳥どころではないですね。

ご自宅用として大変よく売れるツールですが、「歯磨きしながら毎日乗っている」という話をよく聞きます。

  
8.ホームワーク&自主トレ用

それぞれを非常にざっくりご紹介すると、

● マッサージバー: 筋膜リリースの便利ツール。
脛や足首が硬いと運動しにくいため、先にリリースしていただくことがあります。
意外と人気でして、おうちでもやりたい!という方が多く、よく売れている商品です。

● テニスボール: 足裏のマッサージ、アーチのトレーニングができます。
旅行にも持って行けちゃうサイズですし、2個買ってテープで連結すると背骨など全身に使えちゃうし、しかも安い!
テニスボールはテニスだけに使う(?)のは本当にもったいない!と声を大にして言いたい。
私自身は、連結タイプを愛用していて、トレッキングやスキーに行くときは必ず持参しますし、長時間フライトでは機内持ち込みバッグに常に入っています。

● セラチューブ: MP関節で握るトレーニングで背側骨間筋を鍛えます。
私たち自身も、一時期チューブを握るトレーニングには本当に毎日地味~に取り組みまして(旅行先のホテルでお風呂上りにやっていたりしました)、驚くほど足のアーチ機能が改善しました。
外反母趾は、こういう感じのチューブを使って握りトレーニングを行うだけで改善するという考え方もあるようなので、お悩みの方はぜひ書籍を探してみてください。

  
★★★ おまけ ★★★

よくOlaのブログなどでご紹介しているBMZのインソールは、とりあえず靴に入れておくと勝手にアーチを機能させてくれるので、アーチづくりに取り組んでいる方にはおすすめ。
(スタジオで販売しております)

アーチのかなめである立方骨を機能させ、踵骨を安定させ、踵骨と立方骨の間の関節をしっかり安定させてくれるので、つまり歩行の着地から蹴りまでのプロセスが機能的になるため、非常に歩きやすくなります。

(私が第5中足骨を傷めて簡易ギブス&同時に足底筋膜炎になった際は歩くのが地獄になりまして、このインソールを入れている靴でないと痛くてまともに歩けませんでした。BMZの存在が本当にありがたかったです… 涙)

ちなみに、立方骨が安定する「感覚」を学ぶこと自体がとても有益なので、「外アーチが上がる感覚が全くわからない」という方にはインソールの上に立ってもらうこともあります。

インソールの上に立ってからいつものようにスクワット動作をしてもらうと、「あれっ、急に安定した!なんだかやりやすい!動きやすい!」という話になるのですが、それだけ立方骨&踵骨が重要であるということですね。

インソールの上に立っただけで、押されても転倒しにくくなったりもします。

Olaでは、足の骨のモデルを使って「ここがこういう風に動きます」「ここがこのように上がります」「外反母趾というのはここがこうなっている現象です」というような説明もよく行います。

ご自分の何がどうなっていて何故痛いのかが分かった方がトレーニングに取り組む意欲につながりますし、そのためには構造がビジュアルイメージとして伝わった方が良いかなと思っています。

足の骨モデルとインソールは、いろいろ大活躍な便利ツールです。

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以上、3回に渡っていくつかの例をご紹介しました。

トレーニングの実際の様子やお客様の変化なども、今後少しずつ紹介していこうと思っています。

★スタジオで販売している商品についてのご注意★

当スタジオの販売商品は、全て「スタジオに通われている会員様向け」のものです。

通販は一切行っておりませんので、ご了承ください。

どこで買えるの?と思われた場合には、ツール名で検索すると類似商品を扱っているショップ様がきっと見つかると思いますので、探してみてくださいませ。

(Nahoko)

こちらの記事を読んで、ピラティスに興味をお持ちになった未経験者の方は
ぜひ体験レッスンにお申し込みください!