『足・脚』のトレーニングって、何故必要なの?どんな効果があるの?Part 1
2016年に公開した記事 “『足』のトレーニング、始めませんか?” の続編です。
以前の記事を公開して以来、新規のお客様から【足のお悩みがある】というご相談を時々いただくようになり、とても嬉しく思っています。
Olaのスタジオセッションやプライベートレッスンは、【足・脚トレ】に非常に重点を置いていて、常連のお客様には既におなじみなのですが、一般的には
「足・脚トレは何故必要なの?実際どんなことをするの?どれぐらい効果があるの?」
という点がなかなかピンとこない方も多いかもしれません。
ちなみに「足」と「脚」の違いは、ざっくりとこういう考え方です。
■ 足=「Foot」のこと、足首から先
■ 脚=「Leg」のこと、足首から股関節まで
日本語は発音が一緒なので何の話をしているのかわかりにくいのですが、英語だと単純でわかりやすいですね。
【脚】のトレーニングであれば、下半身強化や引き締め・美脚づくりがすぐイメージできますが、【足】はどうでしょう?
足の何を鍛えているのか、そもそも何故トレーニングが必要なのか、どんな効果があるのか、パッと理解しにくいのが足です。
しかし、トレーニングの成果を出すには、きちんと意図やポイントを理解し、意識しながら取り組むことが大切。
そのため、Olaでセッションを受け始める方には、【足・脚トレ】が何故ご自分に必要なのか、どれだけ大きな影響があるのか、どの方にもしっかり理解していただきながらセッションに取り組めるよう、常にサポートを心掛けています。
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簡単に言ってしまえば、私たち人間が二本足で立って生活している以上、
■ 足がどのように体重を支え、
■ 足の上に脚がどのように乗っかって、動きを作り出しているのか
この2つのポイントが、「全身の姿勢」と「正しい動作のしかた」に大きく影響しているはずだ、ということは想像に難くないのではないでしょうか。
整形外科的な疾患の多くは、原因として「姿勢不良・動作不良」が挙げられます。
私たち二足歩行の人間は、地面に接している【足・脚】からのつながりの中で姿勢を作り、動作を生み出しているので、【足・脚】の状態や使われ方が修正されれば、身体全体の中で今感じている痛みや不具合からの解放につながっていく可能性は高いです。
そう考えてみると、【足・脚トレ】がいかに大事なものなのかが少しおわかりいただけるかなと思います。
【足・脚】には、いろんな問題が起こります。
Olaのお客様でこれまでに見られたケースは、
・外反母趾、足底筋膜炎、扁平足、開帳足、ひどいタコ、つりやすい
・X脚、O脚、XO脚
・足首や脛が硬くてしゃがめない、正座できない
・日常生活やスポーツで感じる足首、膝、股関節、臀部の痛み
などなど挙げ始めたらキリがないほどで、中には整形外科でのリハビリや整体・カイロなどの治療院と並行して通われている方も多いです。
これらの問題は一見バラバラに起こっているようで、その方の足から下半身の状態を見て動かし方を観察すると、多くの場合は足のアーチ構造が崩れていて、いい動き方ができていません。
基本的にどの問題にも共通している原因は、「足が正しく体重を支えていないこと・脚全体に正しい動きが連鎖していない」ことで、さらに見ていくとここが硬くて動かないんだなとか、不必要な負荷がかかっているようだなど、いろいろなことが見えてきます。
原因の予測ができて状態が評価できたら、その人に合わせた【足・脚トレ】の内容を考えます。(トレーニング内容の例は、続きの記事でご紹介します)
どこから始めるか、何から作っていけばいいか、早めに変化や達成感を得られるにはどうしたらいいか。
問題の深刻度や緊急性、その方の運動経験・身体意識・性格など、考慮することはたくさんあります。
ちなみに、エクササイズを指導する側がこんなことを言っては申し訳ないのですが、【足・脚トレ】は基本的に全く派手さがない、地味~なものばかり…
長く取り組み続けるには強い意欲と地道な忍耐が必要なため、真面目に続けていらっしゃるお客様方の努力には、本当にいつも頭が下がります。
地味なトレーニングに一定期間きちんと取り組んでいただき、アライメントの状態と動かし方が正しくなってくるにつれて、いつしか痛みが出る頻度が減って楽になり、「こんなに良くなるものなのか」と驚かれます。
女性の場合は、気づいたら足・脚の見た目がきれいになってきたとおっしゃる方が多いですが、筋肉の使われ方にアンバランスがなくなれば、当然見た目は整います。
「ずっと悩んでいたX脚やO脚がまっすぐになってきて嬉しい」
「ダボっとしたパンツしか履きたくなかったけれど、ぴったりフィットなパンツが履きたい気分になってきた」
そう言っていただくと同じ女性としては嬉しい限りで、痛みが減ってみなさんの日常生活が快適になるだけでなく、積極的におしゃれを楽しむ気持ちにもつながっていただけるといいなー、といつも願っております。
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トレーニングの中身は、Part 2 に続きます。