クロストレーニングとしてのピラティス
インストラクター Yasuです。
Olaピラティススタジオでは、普段、何らかのスポーツをされている方と、されていない方のお客さまがいらっしゃいます。
「数年ぶりに運動した」「ピラティスだから続いている」とお話されるお客さまもたくさんいらっしゃいます。
一方で、「週末はトレイルラン」「お仕事で踊っている」「趣味でゴルフ」といった運動習慣がもともとある方もいらっしゃいます。
プライベートレッスンではもちろん、少人数のグループレッスンでも、それぞれのお客さまの目的や運動歴を踏まえて、アドバイスを行っています。
運動をされている方は、クロストレーニングという言葉を聞いたことがあると思います。
クロストレーニングとは、いつもと違う種目(専門以外の種目)を行うトレーニング方法です。
マラソンランナーが、体幹の力をつけるためにピラティスを行う例が典型的ですが、短距離をダッシュして心肺機能を上げることもクロストレーニングです。運動は、いつもと同じ刺激のままだと、身体も脳も慣れてしまうので、トレーニングの1つとして競技そのものを変えるか強度や方法を変えるのです。いつも同じ刺激は、疲労を通じて怪我のリスクを上げてしまうことも指摘されています。
クロストレーニングとしてピラティスが良い理由として、よく話題にあがるのが「体幹のトレーニング」ですが、同等に良い理由として「身体への理解/感覚があがる」ことはあまり知られていないように思います。
ピラティスは専ら室内で行うスポーツで、10~30のエクササイズを1時間かけて行っていくものです。1つのエクササイズは種類によって、5~10回繰り返し行います。
身体の安定を維持したまま動くなどのコントロールが要求されるピラティスでは、5~10回の回数によって、もう動けなくなる状態(いわゆるオールアウト)までは追い込まみません。なぜなら、それ以前に身体の安定が損なわれてしまうからです。
逆に、回数を重ねる過程で、「身体の安定性が高まる」「身体を安定させたことで、動かすべき場所がより強く/大きく動ける」という変化をつかみに行きます。エクササイズの強度を上げる場合、安定性が維持できるギリギリのところが目標地点になります。
このトレーニングの性質と方法こそ、普段の競技やトレーニングとは違う刺激になる(=クロストレーニングになる)わけです。
面白いところでは、よく話題にあがる「体幹の安定」だけでなく、「足裏の安定」「下半身の安定」「肩の安定」「下半身と上半身の一体感」などの感覚を拡げるエクササイズがあることです。
ゴルファーなら、背筋の強さや軸の安定と同じくらい、足裏の安定が大事です。
スキーヤーなら、足裏の安定と同じくらい下半身の安定(内腿の筋力による安定)が大事です。
ご興味のある方は、ぜひ一度スタジオで体験してみてください!