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コラムcolumn

ピラティスを自分で行うために
vol.2 / 2015.07.25 Yasu

知ってるようで知られていない「腹筋の使い方」

インストラクター Yasuです。
暑い夏がはじまりました。
夏バテなどお気をつけください~。
僕は、冷たいものをあまり採らず、胃を冷やさないようにしています。

  
Olaの会員さまにはお馴染みのお話だと思いますが、「腹筋」を鍛える場合にはいろいろな鍛え方があり、いろいろな使い方があります。
  
abs
  
代表的なのが

1) 硬くする
2) 引き込む
3) 着物の帯のようなもので胴回りを巻く

この他に斜めに縮める、真横に縮めるのもありますが、今回は割愛します。

(1) の「硬くする」は、ピラティスではほとんど扱いませんが、パンチされるとき(そんな場面には出会いませんね)に身構えたり、思いっきり力を入れて腹筋運動をするときの使い方です。

この方法は、身体全体を硬直しかねません。
ヒトは身体を硬直させると、手脚の動きが鈍ったり、身体全体のしなりを使うことが難しくなるのでピラティスのエクササイズではやりません。
ピラティスは、体幹部から手脚に連動させる身体の使い方を大事にしているので、どこか一箇所に力み(りきみ)が生じる身体の使い方はあまりしたくないのですね。

それよりも腹筋を6つに割りたい方は、脂肪を減らす方法にこの腹筋の使い方を組み合わせると、他の腹筋の使い方よりも効果的であると思います。

(2) の「引き込む」は、おへそを背中の方に近づけたり、お腹にくぼみを作るような使い方で、ピラティスでは多く登場します。
背骨・骨盤の動きとセットにすることが多いのも特徴です。
骨盤底筋を強化するエクササイズでは、この「引き込む」タイプの動きが多いです。

(3) の「巻く」は微妙な力加減で、呼吸を利用して誰かに巻いてもらう感覚の方が近いです。
この腹筋の使い方は大変に実用的で、体幹を安定させて何かをするときに無意識に使われることが多いです。
これもピラティスでは多く使います。

“無意識”が理想なので、スタジオのマットやマシンの上のような安定した状況で何度も反復練習すると、次第に身体に染みついていきます。

  
腹筋だけでも、これだけたくさんの方法があって、エクササイズ毎に使い分けるのがピラティスの面白いところ!
使い分けは、インストラクターがガイドいたします。
  

学校の体育や部活では、あまりこういう話をしませんでしたよね。
なので、はじめてのお客さまが、まずは腹筋を硬くしてエクササイズに挑もうとする場面に多く遭遇します。
力のある方、特に男性はその傾向が強いです・・・。

  
ちなみに、(1)の「硬くする」使い方も、筋力のベースを作ったり高める場合には有効です。
興味深いのは、「硬くする」使い方は小さい頃から慣れ親しんでいて、体力がないとスタジオにいらっしゃるお客さまでも強い筋力を備えていることが多いです。

僕らの身体は、いろいろな使い方を無意識に組み合わせて、運動や日常生活に適応しているわけで、いろいろな使い方やそれに合った筋力を備えることは、身体の使い方をよりよくするために大切なのではないかと思うのです。

家でトレーニングを行う際も、どういう使い方を想定して鍛えるか、整理をしてみてはいかがでしょうか?

こちらの記事を読んで、ピラティスに興味をお持ちになった未経験者の方は
ぜひ体験レッスンにお申し込みください!