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米国出張報告その2 「過程が大事、結果でなく」

こんにちは!Nahokoです。

4/21~4/29まで、カリフォルニア州コスタメサにあるBASI本部、BASIアカデミーで学んできました。

前回の記事 「出張報告その1「原点を確認してきました!」 でYasuが書いていた通り、BASI本部は私たちにとって、このOlaピラティススタジオという場所を作る「原点」となったところ。

そして、BASIアカデミーの卒業生にとって、「BASI(Body Arts and Science International)」という流派を創ったその人であるラエル(Rael Isacowitz)から直接指導を受けることは、「自分が追求するピラティスの原点」に触れること。

そんな貴重な機会となった今回の出張は、深い感動と気づきに満ち溢れた、忘れられない一週間となりました。

  
ピラティスって何なの?

何のためにやるの?

ピラティスの何がいいの?

そして、BASIのピラティス、BASIの指導って何?

今更ながら、そんなシンプルな疑問に対する「答え」を、ラエルご本人からハッキリと教えてもらったように思います。

  
出張最初の3日間は、ピラティスの上級エクササイズのレパートリーを学ぶと同時に、ピラティスの指導とはどうあるべきか?について学びました。

エクササイズはラエルがやってみせることが多く、彼の身体の動き、呼吸の深さ、集中力、隅々まで行き渡るコントロールといった要素に魅了されまくりでした。

ラエルは決して「身体表現」としてエクササイズをやっているわけではないのですが、見ているとただただ「人間の身体動作って、本当にアートだよな~」と思わされます。

細部までの意識が通り、全てが連携して調和しているピラティスの動きは、「美」を感じさせます。

果たして自分は、美しさが見えるほどのピラティスを行っているだろうか?
単に「やり方、形」を知り、ただ「やるだけ、形を作るだけ」になってはいないか?

ひとりのピラティス実践者として、これは今後の大きなテーマになりそうです。

  
いくつかのエクササイズは、実際に受講生がクライアント役になり、ラエルが指導する姿を観察していました。

ラエルの指導が、ひとつひとつ的確にクライアントの身体に入っていく様子にひたすら感嘆でした。

何度か動きを繰り返す過程で、クライアントの動きがどんどん良くなっていくのがはっきりと見えます。

最初は大体、「その人なりにまずやってみている」という印象から始まるのですが、そこから徐々に細部までの意識が引き出され、意識が連携し始め、身体のパーツが調和を生み出し、動作が次第に洗練されていき、「美」を感じるほどになっていく。

変わるのは、その人の身体だけではありません。

次第に集中力が高まっていく様子、意識が身体とつながる様子、表情が変わっていく様子、心の中に自信と確信が生まれていく様子。

人の身体と心が変化するプロセスを目の当たりにしながら、何度も感動してしまい鳥肌が立った瞬間もありました。

  
気づかされたのは、その「変化していく過程」が大事なのだ、ということ。

  
ピラティスのエクササイズをやっていると、つい「できた、できない」という捉え方になってしまうことがあります。

実際に今回のコース中も、習ったばかりのエクササイズを練習する際に、周りの受講生がなんとかギリギリこなしている中で自分だけ耐えられずにマシンから降りてしまったシーンがありました。

そのときの私の感情は、「みんなできているのに私だけ失敗した」「できない、恥ずかしい」でした。

  
しかし、夜の食事会の際にそのことを何気なく言うと、他の受講生から

「失敗」なんて言葉はない。
あなたはチャレンジしたし、努力した。
そしてあなたはこれからも練習する。
ただそれだけだ。

と言われました。

  
何をもってできたと思うのか、できなかった・失敗したと言うのか。

最初からうまくできるなんてことはありえない。
表面的な結果を見るのではなく、やろうとする過程、変化していく・洗練されていく過程こそが最も大切。

指導者ができるのは、その過程を 「応援する」 こと。

  
私を励ましてくれ、一緒に練習し格闘してくれた受講生仲間も、出張後半で受けたレッスンを指導してくれた方々も、みんなに共通していたのは「応援する姿」でした。

このことは最初にBASI本部を訪れた3年前から感じていたのですが、今回ほどそれが心に沁みたのは初めてでした。

  
出張最終日はラエルのプライベートセッションで、これはまた別の機会に書くかもしれませんが、それはまさに「応援されている」と感じるひとときでした。

身体面でも精神面でも、ラエルに「背中を押され、励まされ、引き上げてもらった」と感じた私は、セッション終了後に涙が止まらなくなってしまいました。

ピラティスってこうやってやるものなんだなあ。
ピラティスの指導って、こういうものなんだなあ。
実践者としても指導者としても、これから何をすべきかがわかったような気がします。

  
「その人が変化していくプロセスを応援する」

結果的に前回Yasuが書いてくれたまとめの部分と全く同じになってしまいました(!)が、これからも私たち、Olaピラティススタジオのインストラクター陣は、その思いをひとつにして頑張っていこうと思っています。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

201604MentorNahoko

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