最近のスタジオ
Yasuです。
ブログの書き出しによくある「ひさしぶりの更新で恐縮・・・」的な状態になってしまいました。たいていの「ひさしぶり」になってしまう理由は、忙しいか、さぼっていたかの2択ですが、どちらも言いにくくカッコがつかないので、「ひさしぶりに・・・」という書き出しでごまかすのだと感じたばかりです。
さて、Olaピラティススタジオが開業したのが2014年4月。来年で10年を迎えます。開業当初はグループレッスンとプライベートレッスンを行っていたのですが、グループレッスンを縮小・撤退して『スタジオセッション』に変えたのが2018年1月。すでに5年を超えました。
この『スタジオセッション』というレッスンスタイルが、他の運動施設ではなかなか見当たらないため、このスタジオをユニークな存在にしていると常々思います。
(ちなみに、スタジオセッションで得た知見や指導法は、プライベートレッスンにも転用しているので、プライベートレッスンも他の運動施設とは一味違うと自負しております。)
5年の意味
会社員時代から感じていたのは、何かを習得したり、熟成するのに、5年という長さが良いようなのです。もちろん1年でも得るものは大きいし、成長もしますが、5年くらい続けていくと、その意味が見えてくる。商品やサービスで言うと一つの時代を築けている。抽象的ですが、そんな感覚です。
スタジオセッションにおける5年は、私たちにとってはひたすらに目の前のお客さまに接する5年でした。毎日のレッスンは、お客さまの数だけ異なっていて、もっと言うと昨日のAさんと今日のAさんも違うので、同じレッスンは1つもありません。
指導者にとって、毎日が違うことこそ、魅力的なことはありません。私たちの知的好奇心が細ることなく、そして日々を重ねるごとに経験が増えていく実感は、スタジオセッションに移行してからの最大の報酬となっています。
このことは今後も変わることなく続きますが、これまでの5年が「立ち上げ期」だとして、次の5年でどう発展させていくかを考える時になったとも言えます。
指導の特徴を振り返り
Olaピラティススタジオでは、ひとりひとりに合わせた運動プログラムを処方しています。それも、あなたは初級だからこれ、というのではなくて、今の身体に必要なこと、目標や今後の身体にとって準備すべきことを選んで処方します。これは2018年当時から変わらない方針で、もっと遡ると2014年の開業当時でもその理念は大切に持っていました。
「先生がこう言ったから」やるのではなく、自分の身体のことをまずは知り、自分で考えて運動できるようにするのが私たちの願いです。もちろん、先生に言われることがきっかけになったり、さぼり癖から目を覚ます効能があるので、わたしたちは口出しもしますが、基本的にはお客さまの自発性を育てる気持ちで日々接しています。
最近(2023年)の変更
今年になって、過去オンラインに限られていた研修が、オンサイトでも参加できるようになりました。最近は、アナトミートレインと呼ばれる技術から足のエクササイズを見直したり、チェアを使ったエクササイズを増やして、指導の幅を広げているところです。
チェアのエクササイズは、6月に私たちの師匠が来日し、プロ向けのオンサイトセミナーをOlaで行ったことがきっかけです。
これらの詳細は、本来ならブログの場で頻繁かつ具体的に話したいところなのですが、同じエクササイズでも人によって注意点や使い方はかなり違うことが、それを難しくしています。最終的にはいくつかのパターンとその他多くの個別事例のような感じで語れるようになるのですが、それを情報共有できるかどうかは課題ですね。
スタジオの環境としては、チェアのマシンが2台から3台に増えて、スタジオのレイアウトも変えました。
新規の受付状況
このようなユニークなスタジオセッションを探し出してくださって申し込みされる方が増えています。それともう1つ。これは多くのお客さまからフィードバックを受けるのですが、「Olaさんなら運動が苦手なわたしでも大丈夫そうだと思った」という印象から、体験レッスンのご希望を多数いただいております。嬉しい限りです。
大変残念ながらスタジオにはキャパシティがあって、時間帯別に定員を設けて運営しています。本来は、どの時間帯でもご自由に受けていただきたいのですが、お客さまのライフスタイルによってお越しになる時間帯が異なり、特定の時間帯に集中してしまう傾向にあります。そこで、「平日昼」とか「平日夜」、「土曜日午前」という時間帯を設けて、新規の会員さんにご案内している状況です。
現時点では、どの時間帯も満席となっていて、とりわけ「平日昼」と「土曜日午前」の時間帯は体験レッスンのご案内が大変困難な状況となっています。(ご不便をおかけして大変恐縮しております。)
スタジオ拡充の計画は?
じゃあ店舗を増やせばいいじゃん、という話が出ますが、これが容易に踏み出せない1歩です。スタジオセッションというレッスン形式だけを踏襲するなら、スタッフとなる方を招いて運営することは可能ですが、先に触れた「同じエクササイズでも人によって注意点や使い方はかなり違います」という部分が私たちのこだわりです。
NahokoとYasuの間でも気づく点が異なる場面はありますが、それは複数のインストラクターが在籍するメリットにもなります。そこは、できる限り私たちの中で共有して補完していますが、気づく点のレベル感やお客さまの課題に対処するスピード感は概ね揃っています。
具体的に何かというと、レッスンの指導では私たちが口にするアドバイス以上に気づいている点がたくさんあって、それに優先順位をつけて最優先のもののみ指導をしています。この優先順位付けやアドバイスをする時間軸の取り方が自然と揃っているのです。
お客さまの性格や学習スタイルに合わせて提案するところも似通っていて、それはOlaのレッスンの個性になっていると思っています。
これをスタッフと共有する技術は、私たちにはまだ持ち合わせていません。
私たちが持っている経験や知見を定型化し、AIにインプットしていく世界観もあるのでしょうが、何しろ私たち自身が、日々のレッスンでいろいろな事例に触れては発見をしているところで、果たして生きているうちにそれができるだろうかと自問するところです。