スタジオセッション2年目を終えて
Nahokoです。
2018年1月から始めた新レッスン、「スタジオセッション」。
まもなく2年目が終わろうとしています。
この2年間で、本当に様々な方にスタジオセッションをご利用いただきました。
年齢層は20代から70代、女性だけでなく男性も多いです。
おひとりで来られる方はもちろん、ご夫婦で・パートナーと一緒に受講されている方々もたくさんいらっしゃいます。
たとえば、妊娠中の方、腰・膝・肩などの痛みや疾患を抱えている方。
怪我や手術の直後で(※ただし運動許可が出てから)、全身のバランスを取り戻し機能回復に取り組みたい方。
運動(ランニング、ゴルフ、テニス、スキー、バレエなど)を楽しむ中で痛みが出てしまう方、またはもっとうまくなりたい・技術を向上させたい方。
加齢による体調不良症状や体力低下、骨盤底筋にかかわる症状などを感じている方。
お仕事で人前に立つ機会が多く、確実にスタイルUPして見た目の印象を良くしたい方。
身体をガンガン鍛えたい・正しく動かしてしっかり筋肉をつけたい・もっとチャレンジしていきたい方、などなど。
ピラティスをされたい目的は人それぞれに違い、今の自分ができること・身体が必要としていることも違います。
でも、スタジオセッションなら、どんな人でも、その人に合わせたプログラムで、自分のペースでピラティスを行うことができる。
私たちが思う「その人に合わせる」という言葉には、いろいろな意味があります。
身体の状態だけでなく気持ちの状態もありますし、運動に対する意欲の程度、性格・学習タイプ(どんな説明だとわかりやすいか)、理解度や身体意識のレベルなど、様々な要素を判断してその場で臨機応変に対応します。
プログラムをどう選び、どう調整するか、どんな言葉で・やり方でどう伝えてどう導くか、それらの力加減も含めて、全ては「今日のその人の状態に合わせて」変えています。
その結果、以前グループレッスンを提供していた頃よりも、より着実に「変わった・成長した」と多くの方から言っていただけるようになりました。
スタジオセッションは「自分でやる」という自習型のレッスンなので、自分の身体について痛みや動かしにくさの原因を知り、弱点を理解して、自分が練習するポイントが何なのかを学びます。
理解に基づきながらポイントをおさえて反復練習をするので、確実に脳が学習していきますし、「ただ言われるがままにやっているので理解はしていない」「先生に見ていてもらわないとちゃんとできているかどうかわからない」という状態を脱却していきます。
そして、自分自身で正しい筋肉が使える・正しく動けるようになって、機能回復・痛みの改善・姿勢や見た目の改善などという結果につながっていくわけです。
ちゃんと変わる、成長するって、こういうことなのだと思います。
これが正に私たちがピラティス指導において目指していたもの・やりたかったもので、スタジオセッションという形式を取り入れたことで、ついに私たちの思いを具現化することができました。
指導にあたっている私たち自身、お客様たちの成長を後押ししながら見守っていることがとても楽しく、毎日が充実していて、「その人に合わせて細かくカスタマイズした指導を行える」ということがこれほどの喜びだとは、始める前は想像もできませんでした。
「その人に合わせる」という言葉は様々な意味を含むため、教えていてライブ感ありまくりでワクワクする緊張感もありますし、さらにレッスンを効果的にするべく、日々多方面に学びを深めスキルを向上させることへの意欲も尽きません。
しかも、プライベートレッスンではないので小規模なスタジオであってもレッスン枠がたくさんご用意できますし、お手頃価格にもできるので、多くの方に機会を提供できるという点についても嬉しく思っています。
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そんなスタジオセッションですが、体験の問い合わせをいただく際に
「どんなものだかわからない」
「自分で覚えられる自信がないので、グループレッスンの方がいい」
「ちゃんと見てもらえるかどうか心配」
「見てもらえなくてちゃんとやれていなかったら意味がないので、やっぱりマンツーマンじゃないと」
といったお声もまだまだたくさん頂戴しています。
確かにわかりにくいですよね…
私たちがいつもお答えしているのは「本当に誰でもできますし、誰でも覚えられます」ということ。(ただし、その人に向いているかどうかは別な話で、自習型スタイルが苦手な人もいると思います)
自転車は練習すれば誰でも乗れるようになりますし、自動車の運転だって練習するうちに自分で覚えてひとりでもちゃんとできるようになりますよね?
スタジオセッションも同じで、「自分の身体」という乗り物を、ひとりでもちゃんと正しく操縦できるようになるための練習ですから、所要時間の差はあれども、次第にみんな身体で覚えていきます。
そして、自習型というと印象が悪いようで「先生にちゃんと見てもらえるか」と心配されがちなのですが、
「どこに目がついているんですか」と時々驚かれるぐらい、私たちは意外と見ています。
何故なら、「その人」の反応、性格、動作のパターン、これまでの様子などを、全ての人について把握しているからです。
常に個人カルテで記録しているので、レッスン中は受講者それぞれについて「その人が今どんな段階で、これからどう進めるべきか」という明確な考えに基づいて指導にあたっています。
だから、「スタジオセッションでは、ちゃんと見ています」。
これは通常のグループレッスンを指導する中ではできないことなので、過去の自分たちの懺悔をしてしまうと、むしろグループレッスンを提供していたときの方が「ちゃんと見ていなかった」と言えます。
しかし、こういった説明だけではとてもスタジオセッションの魅力をお伝えできないのが悲しいところ。
というわけで、「スタジオセッションを受けてみて良かった」「これだけ変わった」という実際のお客様たちのお話を、これから徐々にお届けしていきたいと思っています。