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言葉にしにくい身体感覚

2019.12.02 インストラクターだより

Yasuです。

ゴルフを20年超ぶりに再開して半年がたちました。コースデビューはおろか、まだひたすら練習の日々です。

でも、最近ようやく振るという感覚が理解できるようになり、練習のポイントも自分で考えられるようになってきました。たぶん・・・。

ここまでの過程で感じたことは、身体の感覚を教わることや教えることって、ほんとうに難しいということ。

ゴルフでは、「手打ちはダメ」「身体の捻転をつくって・・・」と言われるのですが、これが最初は全然分からなかったのです。

自分の知らないことを知るにはどうしたら良いか?

手打ちがダメという言葉は理解できるんだけど、じゃあどうしたらよいの?

身体の捻転はたぶん作ったと思うけれど、その後どうしたらよいの?

ゴルフのコーチも辛抱強く教えてくれるのですが、今その感覚が理解できるようになって振り返ると

それって伝わるの難しい・・・

という一言に尽きます。

手打ちを防止する練習などを繰り返しおこない、スイングという動きを小さくならないように試してみて、しばらく続けていった結果、ある日突然実感できるようになりました。

しかし、それを言葉にしてコーチに同意を求めても、コーチの感じ方は違うかもしれないし、言葉が一人歩きして逆に伝わらないかもしれない。

そもそも、今自分が感じている感覚が本当に正しいかどうなのかも分からないし、もっと良いイメージがあるのかもしれない・・・

昔も同じような経験が

ありました。小学生のときの逆上がりです。

「地面を蹴れ」とか言われた覚えがありますが、ずーっと出来なくて、いつの間にか出来たような記憶があります。なお、僕は小学生の頃は運動音痴で、鉄棒などの器械体操は壊滅的な下手さでした。

1回できると「あぁ」ということでも、その1回目をどうしたら良いのか、言葉で教わることは難しかったのです。

ピラティス指導でも同じかも

ゴルフを学んでいる経験から、ピラティスの指導も同じなのかもしれないと最近思います。

ピラティスは動きが細分化されていたり、身体の声に耳を傾けることに重きを置いているので、比較的伝わりやすいと思っていたのですが、これは指導者目線かもしれません。

ゴルフは、ゴルフという日常では行わない動きを行うために、感覚をつかむまでに時間やきっかけが必要です。ピラティスも、その人にとって苦手だったり、今十分に働いていない機能を動かすために行っていくので同じです。新しい感覚をつかむまでは、時間やきっかけが必要です。

言葉に頼らない指導

指導の方法として、言葉を使わず、動きを生徒さんの前でやってみせて「じゃあやってみて」というアプローチも取ります。これで出来てしまう方もいるのですが、再現性を高めるためには、なぜそうするのかを言葉に載せた方が本当は良いのです。

しかし、その言葉がうまく伝わらない。

プロの世界では、技は教わるのではなくて盗め、などと言われますが、僕たちが教えているのはプロではなく一般のお客さん。もし、僕がゴルフのスクールで、先生の真似をして打つことだけを求められたら、そのスクールはすぐに辞めてしまうでしょう。

出来たという経験は大事だけど、なぜそうするのかを知ること、どうしたら同じことができるのかを言葉でも知ることって大事だと思うのです。

運動を教わるということ

オチのない話ですが、運動ってもともとこういう要素がある、のでしょう。どんな運動の先生でも、先生がその動きを出来てしまっている以上、それが当たり前と思わないようにして生徒さんと接していかなくてはなりません。

出来た出来ないだけではない指導も大事です。その動きを行っていて心地よいのか?身体の声はどうか?前回と比べてどうか?などが観察できるように指導することも重要だと思います。

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